院長先生のブログ
今シーズンのインフルエンザワクチン接種について
2023-24 シーズンの季節性インフルエンザワクチンの接種に関する日本ワクチン学会の見解が公表されています。
2023-24シーズンの季節性インフルエンザワクチンの接種に関する日本ワクチン学会の見解 (jsvac.jp)
【インフルエンザHAワクチンの有効性】<国内における研究報告>
*65 歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については 34〜55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があった
*6歳未満の小児を対象とした 2013/14〜2017/18 シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は 41〜63%でした
*3歳未満の小児を対象とした 2018/19〜2019/20 シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は 42〜62%でした
現在のCOVID-19とインフルエンザの国内における感染状況をみると、今冬に両者の同時流行が再び起こることが懸念されます。
インフルエンザワクチンの効果は絶対的なものではありませんが、集団免疫を得るためにワクチン接種を積極的に行うと同時に、咳エチケット、手指消毒、手洗い、マスク着用など、感染状況に合わせた適切な予防策を重ねて実施していきましょう。 (小児科 土谷)