院長先生のブログ
家庭内でのヤケド④
今回は子どもの火傷の予防についてです。
子どもの事故の多くは予防することが出来るとされています。どのくらいの年齢の子どもで、どんな事故が起きているのか?について知っておくことは、自宅で具体的な対応策を練る上で大切です。
以下のHPは便利ですので、時間があるときに目を通しておくと良いでしょう。
こどもの事故防止ハンドブックについて|こども家庭庁 (cfa.go.jp)
乳幼児のやけど事故防止ガイド 東京都 (tokyo.lg.jp)
対応策を考える上で、子どもの手が届く範囲の目安を把握しておくことは大事です。
この目安となる高さの範囲に、電気ケトルや熱湯、カップラーメンなどの危険物を置かなければ火傷事故の発生を予防することが出来るという訳です。子どもの成長に合わせて、定期的に目安となる高さを確認し、目印のテープなどを貼っておくと良いでしょう。
ほかに自宅でできる対応策として
・事故に対する工夫がなされた製品を購入する:電源コードが着脱式で外れやすいもの、倒れてもお湯がこぼれにくい電気ケトル、蒸気が出ない炊飯器など
・台所に子どもが入ってこないように柵などを設置する
・テーブルクロスを使用しない
・調理器具の電源コードをカウンターにぶら下げない
・熱い飲み物を飲んでいるときに、子どもを膝の上に座らせない
・子どもが熱い鍋を引き下ろせないように、手前側のコンロを極力使わない。子どもが掴めないように、鍋の取っ手は横向きにする。
・子どもが火傷しないよう、給湯器の温度を調整する
・子どもを浴室に放置しない
・年長児に電子レンジから熱い食べ物を安全に取り出す方法について教えておく など
子どもが火傷しなくてすむには、どうしたら良いのか?
特にお子さんが小さいご家庭では、自宅で実施可能な具体的な予防策について、時間があるときにきちんと考えておきましょう。 (小児科 土谷)