院長先生のブログ
小児期の自然終息性焦点てんかん(SeLFE)症候群

小児期に発症するてんかん症候群はときどき疾病分類が更新されます。
childhood-onset—japanese.pdf (ilae.org)
今回もいろいろと新しくなっているので、時間のある時に確認しておきましょう。
今回、小児期発症の症候群は大きく3つのグループに分類されていますが(下表)、個人的にはよく遭遇する自然終息性焦点てんかん(SeLFE)の「SeLECTS」「SeLEAS」が目を引きました。


「SeLECTS」は、かつて中心側頭部棘波を示す小児てんかん、(良性) ローランドてんかん、中心側頭部棘波を示す(良性)てんかんと呼ばれていたもの。「SeLEAS」は、かつてPanayiotopoulos(パナエトポラス)症候群や早発型(良性)後頭葉てんかんと呼ばれていたものです。
用語の整理とともに、せっかくなので疾患概念、特徴、対応などについてもこの機に確認させて頂きました。
馴染みがあるので昔の呼び名の方がシックリくるのですが、こればかりは慣れないといけませんねw (小児科 土谷)