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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

ライターの規制導入は子どもの火遊びによる火災を減少させた

2011年9月にチャイルドレジスタンス機能が付いていないライターの販売が禁止されました。それ以降、子どもがライターで火遊びをして起こした火災がどのように変化したのかについて調べた論文です。

Change in the incidence of fires after prohibiting sales of non-child-resistant lighters – ScienceDirect

ライターの規制導入が火遊びによる火災の減少と関連 ―チャイルドレジスタンス機能の法的な義務化がカギ― | 医療・健康 – TSUKUBA JOURNAL

 

総務省消防庁から全国で発生した火災の情報提供を受け、1998年から2017年までに13歳以下の子どもの火遊びにより発生した火災のデータ(33596件)を分析しました。約100種類の発火源を、①ライター、②ライターが使われた可能性有り、③火をおこすのにライターが不要なもの、④不明の4つに再分類し、各年月におけるライターが発火源であった火災数に対する、発火源が火をおこすのにライターが不要であった火災数の比を計算し、2011年9月とそれ以降の比が減少したか分割時系列分析を行いました。

また、2011年9月とそれ以降の比に変化がなかったと仮定した場合の火災の発生数と実際の火災の発生数の差をモンテカルロ法によるシミュレーションで推定しました。

その結果、火災はライターの販売禁止後とその後数年間減少し続けていたことが分かりました。数年間減少傾向が認められた理由として、販売禁止前から出回っていた機能未実装ライターがなくなるのに時間がかかったことが挙げられました。

 

ライターのチャイルドレジスタンス機能を義務化することで子どもの火遊びによる火災は減るようです。さらに、市中の未実装のライターを回収することを同時に行うことで火災を減らす可能性が高まるものと思われます。安全第一でいきましょうw (小児科 土谷)

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