院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
10月23日から10月29日までの感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で2.69です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の3.70に比べ、0.73倍に減少しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は2.00(実数26例)と前週の2.38(実数31例)に比べ減少しました。
◆インフルエンザの定点当たりの報告数が国の示す注意報基準を超えました。
*定点当たりの報告数が全県で12.12と前週の7.67に比べ増加し、国の示す注意報基準(定点当たり10)を超えました。
*複数の保健所管内で注意報基準を超え、学校や児童福祉施設における集団発生も報告されており、十分な注意が必要です。
◆手足口病の報告数が国の示す警報基準を下回りました。
*定点当たり報告数は全県で2.45と前週の3.25に比べ減少しました。警報基準(定点当たり5)は下回りましたが、終息基準(定点あたり2)を下回るまで警報を継続します。
◆定点報告
全県に警報を発令している疾病:手足口病(警報基準5、終息基準2)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):三条
◆上記以外の感染症情報は下記HPを参照してください
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和5年第43週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*インフルエンザAが流行しています。ご注意ください
*発熱・咽頭痛を訴えるお子さんの中に、溶連菌感染症を多く認めます。
*嘔吐・下痢を呈する感染性腸炎が増えてきた印象です。感染対策を徹底しましょう
*COVID-19、手足口病、RSウイルス感染症はピークアウトしましたが、まだ散発しています。
*すっかり肌寒い季節になり、体調を崩されるお子さんが増えてきました。休み時間などでは、部屋の換気をきちんと行うとともに、手洗い・うがい・状況に応じたマスク着用をといった基本的な感染症対策を徹底しましょう。 (小児科 土谷)