院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
12月4日から12月10日までの新潟県の感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で4.69です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の4.33に比べ、1.08倍に増加しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は2.00(実数26例)と前週の1.69(実数22例)に比べ増加しました。
◆インフルエンザの警報を発令しています。
*定点当たりの報告数が全県で41.40と前週の29.38に比べ増加しました。国の示す警報基準(定点当たり30)を超えていることから警報を継続します。
◆咽頭結膜熱の警報を発令しています。
*定点当たりの報告数が全県で3.31と前週の3.36に比べ減少しました。国の示す警報基準(定点当たり3)を超えていることから警報を継続します。
◆定点報告
全県に警報を発令している疾病:インフルエンザ(警報基準30、終息基準10)
咽頭結膜熱(警報基準3、終息基準1)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
インフルエンザ(警報基準30):新潟市、新発田、長岡、南魚沼、十日町、柏崎、村上、佐渡、上越
咽頭結膜熱(警報基準3):新潟市、三条、長岡、魚沼
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):三条
◆上記以外の感染症情報は下記HPを参照願います。
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和5年第49週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*インフルエンザAが園児・学童を中心に流行しています。学級閉鎖・学年閉鎖を実施している学校もあることから注意が必要です。熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください。
*園児・学童中心に溶連菌感染症が流行しています。家庭内感染で2歳以下の幼児でも罹患するケースを多く認めます。基本的な感染症対策を徹底するとともに、熱や咳・咽頭痛などの症状がある場合は、外出を控えてください。
*発熱、目脂、咽頭痛などで受診され、臨床診断で咽頭結膜熱と考えられる患児が多く認めます。アルコール消毒等が効きにくいため、石けんと流水による手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策の徹底をおねがいします。
*一部の保育園でCOVID-19の流行が認められています。今後の感染拡大に注意しましょう。
*12月も下旬です。雪も降り一気に寒くなりました。前述のように多種多様な感染症が流行しています。一部の治療薬(抗菌薬)、抗インフルエンザ薬、迅速診断キットが手に入りにくい状況です。基本的な感染症対策を徹底するとともに、熱や咳・咽頭痛などの症状がある場合は、外出を控えてください。感染症流行のピークが過ぎるまで、皆で協力していきましょう。 (小児科 土谷)