院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
2月26日から3月3日までの新潟県内の感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で12.93です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の11.27に比べ、1.15倍に増加しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は6.62(実数86例)と前週の4.15(実数54例)に比べ増加しました。
◆インフルエンザの注意報基準を超えています。
*定点当たりの報告数が全県で18.27と前週の13.43に比べ増加しました。国の示す注意報基準(定点当たり10)を超えています。
◆咽頭結膜熱の警報を発令しています。
定点当たりの報告数が全県で3.13と前週の2.27に比べ増加しました。国の示す終息基準(定点当たり1)を下回るため警報を継続します。
◆定点報告
全県に警報を発令している疾病:咽頭結膜熱(警報基準3、終息基準1)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
インフルエンザ(警報基準30):上越
咽頭結膜熱(警報基準3):新潟市、新発田、三条、長岡、柏崎、上越
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):新発田、三条、魚沼
感染性胃腸炎(警報基準20):糸魚川
水痘(警報基準2):十日町
◆上記以外の感染症に関する情報は下記HPを参照して下さい
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和6年第9週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*インフルエンザ(B>A)が流行しています。発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えましょう。
*新型コロナ感染症が目立つようになってきました(市中感染例、家族内感染例)。今後の流行動向にご注意下さい。
*溶連菌感染症が園児、学童中心に依然として流行しています。
*アデノウイルス感染症は、流行のピークは越えた模様ですが、地域内でまだ散発しています。アルコール消毒等が効きにくいため、石けんと流水による手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策の徹底をおねがいします。
*冬季と言うことも有り、下痢・嘔吐を訴えるお子さんが一定数いらっしゃいます。基本的な感染症対策を行いましょう。
*まだ雪や雨の日もあり、気温も乱高下する時期です。体調を崩されるお子さんが目立っています。体調管理を徹底しましょう。また、上記のように多彩な感染症が地域で流行しているため、気をつけましょう! (小児科 土谷)