テクノフェレンスは、親のスマホ使用によって親子間の交流が中断され、悪影響が出ることです。

イリノイ州立大学の研究（Child Dev. 2018 Jan;89(1):100-109. doi: 10.1111/cdev.12822. Epub 2017 May 10.）では、183組の親子を対象に調査を行い、48％の親が1日に3回以上、テクノフェレンスが起きていると回答していました。

0～5歳の子どもと親を対象にした観察研究（Pediatric Research volume 84, pages210-218, 2018）では、テクノフェレンスが子どもの不満、多動、癇癪などと関連していたと報告しています。

子どもは、1歳前後で言葉を発し、6歳頃には自分が体験したことを物語って相手に伝えることが出来るようになります。そのため、この幼少期のテクノフェレンスは、子どもの語彙の獲得や言葉の発達に悪影響を及ぼすことは容易に想像がつくと思います。

子どもの健やかなる発育のためには、親のスマホの使い方を見直す必要があるのかもしれません。　（小児科　土谷）