院長先生のブログ
抗菌薬の危機的状況
薬剤耐性の件もあるので、自分は普段から抗菌薬をあまり処方する方ではありませんが、溶連菌感染症や中耳炎など、抗菌薬が必要な場合は処方しています。
しかし、その「抗菌薬」が、(一時的だと良いのですが)大変な状況になっています!
抗菌薬のパセトシンの販売終了に伴い、ワイドシリンへの処方シフトが始まっており、(新潟県内に限らず)各地の調剤薬局への出荷制限が始まっています。ユナシンもすでに出荷制限中とのことで、クラバモックスは出荷停止、ジスロマック細粒も限定出荷となっているため、大変な事態です。
普段は子ども達が服薬できるよう、味や剤形を考えて処方したり、剤形を希望に応じて変更したりしていますが、薬剤変更の選択肢が限定されているため、今後しばらくの間はその対応が出来ない可能性があります。ご理解を賜りますと幸いです。
それにしても、鎮咳薬(アスベリン)やトラネキサム酸、漢方薬、シダキュアなど、欠品や流通不安定なものが多すぎます。
一日も早くこの状況が改善されることを心より願っています。
そして、こんな時こそ、感染対策をしっかり行いましょう! (小児科 土谷)