院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
7月10日から7月16日までの週報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で7.88です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の6.88に比べ、1.15倍に増加しました。
*入院者数は150~160人程度で前週に比べて増加しました。病床使用率は8~10%程度です。
*7/10~7/12の期間で、重症者1人の報告がありました。中等症者数は15~20人程度で、前週に比べ増加しました。
◆ヘルパンギーナの報告数が国の示す警報基準を超えています。
*定点当たり報告数は全県で10.24と前週の11.78に比べ減少しましたが、国の示す警報基準(定点当たり6)を超えています。
◆感染性胃腸炎:定点当たりの報告数は全県で6.61となり、前週の6.31に比べ増加しました。
〔定点報告〕
全県に警報を発令している疾病:ヘルパンギーナ(警報基準6)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
感染性胃腸炎(警報基準20):上越
手足口病(警報基準5)新発田、新津、村上、佐渡
ヘルパンギーナ(警報基準6):新潟市、新発田、三条、長岡、南魚沼、柏崎、上越
それ以外の感染症の流行状況は下記HPを参照してください
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和5年第28週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
★クリニック周辺の感染症情報
*年少児を中心に、ヘルパンギーナ(高熱・咽頭痛)、胃腸炎症状(下痢・腹痛・嘔吐)を訴えるお子さんを多く見かけます。
*市内の小学校・中学校の学童を中心に、新型コロナウイルス感染症の感染者を多く認めます。
*上記以外にも、溶連菌感染症、アデノウイルス感染症、手足口病、RSV感染による細気管支炎など、さまざまな感染症を見かけます。
*夏休みに入り、外出(帰省含む)の頻度が増えたことで、今後さまざまな感染症が拡大する懸念があります。外出する際は、今一度基本にかえって、出来る感染症対策の徹底をお願いいたします。
〇発熱や呼吸器症状(咳・鼻汁・咽頭痛など)を訴え来院される場合、(着用可能な年齢であれば)室内に置いては、お子さんのマスク着用の徹底を何卒宜しくお願いいたします。 (小児科 土谷)