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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

インフォデミック(infodemic)

インフォデミックは、SNSなどを通じて不確かな情報(デマや誤情報)が拡散されることを意味します。コロナ禍では、関連する情報の氾濫によって、多くのデマや陰謀論を生みだされたことは、皆さんの記憶にも新しいと思います。

 

経験したことの無いような大規模災害が発生すると、デマや誤情報が生まれやすくなるとされており、これまでにも戦争、金融危機、自然災害などの危機的状況が生じた際に陰謀論が広がったことが知られています。今回の新型コロナウイルスを例に挙げると、これに関連したデマや誤情報、陰謀論が出現した要因として、不安や恐怖、情報不足、確証(確認)バイアスの存在が考えられています。

デマや誤情報、陰謀論に惑わされないために

1)情報源を確認しよう

情報を発信しているソースが信頼性のあるものかを確認しましょう。公的機関や専門家の意見、報道機関など、信頼できる情報源を優先的に参考にしましょう。情報の根拠となる元データ(引用文献など)を自身で確認することも重要です。誤情報かどうかを判断するために、ファクトチェックを行う専門機関やウェブサイトを参考にすると良いでしょう。

2)複数の情報源を比較する

複数の信頼性のある情報源から情報を得ることで、デマや誤情報を見抜くことができます。逆に、特定の情報源だけを見ていると、偏った情報だけを得ることになるので、デマや誤情報を受け取るリスクが高くなります。

3)批判的思考を持とう

情報に対して常に疑問を持ち、自分で考える姿勢を持ちましょう。特に、感情に訴えかける情報や極端な主張は要注意です。情報源から得た情報を鵜呑みにするのではなく、その内容を吟味して咀嚼することが重要です。

4)情報のシェアは慎重に!

自分が確認できない情報や信憑性が不確かな情報をSNSで拡散しないようにしましょう。個人個人が情報発信者としての責任を自覚し、デマや誤情報を拡散しないように注意を払いましょう。

 

そして、流されたデマや誤情報を打ち消すためには、政府や公的機関が正しい情報を迅速かつ的確に、一般市民が分かりやすい形で情報発信すること、メディアの科学リテラシーを向上させることが重要です。(あってほしくはないですが)次の新興感染症によるパンデミックや地震などの災害下では、インフォデミックに翻弄されない強い社会で、全員一丸となって立ち向かいたいものですね。 (小児科 土谷)

 

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