院長先生のブログ
朝食は食べないとダメですか?
今日は外来で食にする相談事項の補足編です。
小学生の肥満検診の二次検診で受診される子どもたちの中には、朝食抜きのお子さんたちを多々見かけます。標準的な1日の食事回数は多分3回(朝昼夕)だと思いますが、日本で1日3食が習慣になったのは江戸時代後半で、それより以前は2食が一般的でした。
最適な食事のとり方は1日何食なんでしょうかね?
1日何食がベストなのかという結論はまだ出ていません。朝食をとらない人はとる人の5倍肥満になりやすいとする報告もありますし、朝食指導は体重管理に効果がないとする報告もあります。それくらい食事回数と肥満や健康に関する報告は沢山あるんですw
個人的には、1日3食の方が良いのかな?っと思っています。
肥満には食後の血糖値の急激な上昇が関係していますが、朝食をとった方がその日の昼食後や夕食後の血糖値の上昇が抑えられ、肥満にもつながりにくいと考えられるからです(Diabetes. 2008 Oct;57(10):2661-5. )。
朝食の時間帯は1日のなかで最も血糖値が上昇しやすい時間帯でもあるので、たんぱく質や脂質をしっかり食べ、血糖値が上がりやすいご飯やパンなどの糖質を控えめにすると、より効果的かもしれません。何食という問題と同時に、「何を食べるか?」ということも大事ですw
僕の場合は、食事もさることながら、基本的に運動不足が大問題。。特に冬場の運動不足をどうしようか、本格的に悩んでおります。 (小児科 土谷)