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ALPS処理水放出に関連して②

昨日に引き続き、ALPS処理水についての情報です。そもそもALPS処理水って何?というところから、今更ですが学んでみましたw

 

ALPS処理水についての情報

1)海洋放出されるのは汚染水ではなく、安全性の確認されたALPS処理水である。

ALPS処理水はトリチウム以外の放射性物質も環境放出の際の規制基準を満たすまで繰り返し処理している。トリチウムは自然界でも生成されており、発する放射線は紙1枚で防げる程度である。また、生物濃縮も確認されていない。

環境省_「ALPS処理水」とは ~汚染水の浄化処理~ (env.go.jp)

ALPS処理水に関する質問と回答 (METI/経済産業省)

2)WHOのトリチウムの飲料水基準は2L/日を一年間飲み続けて0.1mSv/年の線量となるように計算されている

WHOの飲料水の基準 (env.go.jp)

3)ALPS処理水を海洋放出する際は、そのさらに1/7未満になるよう海水を加えて調整している

ALPS処理水って何?本当に安全なの?|ALPS処理水(METI/経済産業省)

4)2mSv/年の放射線被曝で遺伝子が受ける損傷の頻度は、日常の紫外線等による損傷の頻度の100万分の1以下である。トリチウムから出る放射線は弱く、また体内に取り込んだとしても体外へ排出されるため体内に蓄積されない。
トリチウムと「被ばく」を考える|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)

 

5)スクリーニングされた69核種の内訳

・トリチウム

・半減期から事故後約12 年経っても存在しうる核種のうち、水への溶け方等も考慮して選定され、告示濃度比総和1未満の対象であるもの:29核種

*この測定対象核種の選定については、原子力規制委員会から認可を得るとともに、 IAEA から国際安全基準に適合したものとの評価を得ている。
*汚染水中にも有意に存在する可能性は無いが自主的に測定し、検出限界未満であることを確認するもの:39核種
尚、最初に放出予定のタンクの水の放射線影響は0.28であり規制基準値の1を大幅に下回っており、これが放出時にはさらに大幅に希釈される

Microsoft PowerPoint – 【議題1】(資料1 ALPS処理水の取り扱いに関する実施計画変更認可申請の状況について) (fukushima.lg.jp)

6)トリチウム以外の放射性物質も基準以下になるまで浄化処理が行われており、2020年の試験でトリチウムを除く核種の告示濃度比総和が1未満に低減できることが確認されている(除去対象核種(62種)+炭素14の告示濃度比総和:処理前2,406→処理後0.35)。

復興庁FAQページ | ALPS処理水にはトリチウム以外の放射性物質が含まれているのではないか? (reconstruction.go.jp)

7)ALPS処理水中にCs(セシウム)-137やSr(ストロンチウム)-90が含まれているが、これについても考慮されている。原子力発電所からの排水を人が毎日経口摂取したと仮定した場合の内部被ばく線量(mSv)を告示濃度限度比で評価し、複数の核種が存在する場合はその和で評価する。告示濃度限度は、人が通常1日に飲む量の水を1年間飲み続けた場合に1mSvとなる当該核種の放射性物質の濃度である。なお、核種ごとの排水の運用目標として、,Cs-134,Cs-137は周辺河川の汚染状況も参考とし、1Bq/L未満、Sr-90は分析に時間を要するため、基準を全βで5Bq/L未満とし、10日に1回の頻度で1Bq/L未満としている。Cs-137,Sr-90のそれぞれの測定濃度は0.47Bq/L,0.41Bq/Lであり、ここから100倍以上の希釈を受ける。食品基準が100Bq/kgであることから、生態系での濃縮は無視できるレベルになる。平成28年度上期における地下水バイパス排水実績では、Cs-137やSr-90は検出限界値未満であった。

002_05_00.pdf (meti.go.jp)

measurement_confirmation_230622-j.pdf (tepco.co.jp)

8)ALPS処理水の放出に関するIAEA事務局長の声明では、処理水放出に対するアプローチと活動は関連する国際安全基準と一致しており、人々と環境への放射線影響は無視できる程度であると結論付けている。

IAEA Director General Statement on Discharge of Fukushima Daiichi ALPS Treated Water | IAEA

9)福島第一原発のタンク内に保管されている水のうち、7割を占める「処理途上水」についても、ALPSで二次処理を行うことで安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化してから海洋放出される。
※処理途上水:浄化処理した水のうち、安全に関する規制基準を満たしていない水(トリチウムを除く告示濃度比総和1以上のもの)

ALPS処理水等の現状 | 東京電力 (tepco.co.jp)

10)福島第一原発の汚染水は雨水や地下水が混ざると増え続ける。このため、汚染源の手前で地下水を抜き、地下を全長1.5kmの壁で囲い込み、雨水が入らないよう表面を覆う対策を施すことで、かつて1日550トンペースで増加していた汚染水は1日90トンペースまで減少した。

福島第一原発、汚染水制御へ総力戦…事故後の想定外 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

 

とりあえず、「ALPS処理水がどういうものなのか」は分かったような気がしますw (小児科 土谷)

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