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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

COVID-19 小児編⑭

北海道札幌市で、小児のCOVID-19罹患後症状、社会経済的状況への影響などを調査した報告を紹介します。

新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

001147539.pdf (mhlw.go.jp)

 

2020年1月~2022年9月にCOVID-19に感染した札幌市在住の5~17歳:59273人、および感染者と性別・年齢をマッチさせた非感染者:41504人の合計100777人を対象に、自記式アンケートを実施しました。

小児は保護者が回答しており、調査時期は2023年2月1日~3月31日でした。

罹患後症状は感染後3か月時点で有し、かつ2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明できない症状と定義しました。

 

その結果、有効回答者数は合計24765人(有効回答率24.6%、感染者:15681人、非感染者:9084人)でした。

小児のCOVID-19罹患者のうち「いずれかの症状あり」と回答した方は6.3%(988人/15681人)であり、非感染者の3.0%(277人/9084人)と比較して高い割合を示したことが分かりました。

このうち、生活への支障について「深刻な支障あり」と回答した方は13.0%(128人/988人)でした。

小児感染者の罹患後症状の割合は、第3波以降で大きな違いは認められませんでしたが、罹患後症状を有した感染者のうち、13%が「現在も深刻な支障あり」と回答していたのは驚きです。

COVID-19罹患後症状(いわゆるlong COVID)は成人だけに起きるものではありません。小児であっても、罹患すれば一定の確率で重症化したり、long COVIDになったりすることがあるということを知っておきましょう。 (小児科 土谷)

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