院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
11月27日から12月3日までの新潟県の感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で4.33です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の3.09に比べ、1.40倍に増加しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は1.69(実数22例)と前週の2.08(実数27例)に比べ減少しました。
◆インフルエンザの定点当たりの報告数が国の示す警報基準を超えました。
*定点当たりの報告数が全県で29.38と前週の30.31に比べ減少しました。国の示す警報基準(定点当たり30)を下回りましたが、警報終息基準(定点当たり10)を超えていることから警報を継続します。
◆咽頭結膜熱の定点当たりの報告数が国の示す警報基準を超えました。
*定点当たりの報告数が全県で3.36と前週の2.36に比べ増加しました。国の示す警報基準(定点当たり3)を超えました。
◆定点報告
全県に警報を発令している疾病:インフルエンザ(警報基準30、警報終息基準10)
咽頭結膜熱(警報基準3)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
インフルエンザ(警報基準30):新潟市、新発田、南魚沼、柏崎、佐渡、上越
咽頭結膜熱(警報基準3):新潟市、三条、長岡、十日町、柏崎
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):三条
◆上記以外の感染症情報については下記HPを参照してください
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和5年第48週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*園児、学童を中心にインフルエンザA、溶連菌感染症の流行を認めています。ご注意ください。
*咽頭結膜熱を認めます。アルコール消毒等が効きにくいため、石けんと流水による手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策の徹底をおねがいします。
*感染性腸炎や手足口病を散見します。ご注意ください。
*12月に入って以降、インフルエンザや溶連菌感染が流行しています。診断の補助に使用する迅速検査キットや抗菌薬、抗ウイルス薬が非常に手に入りにくくなっています。そのために診断が遅れたり、適切な治療を行うことが出来なくなる状況に陥ることが予想されます。
*発熱や咳などの呼吸器症状がある場合は、感染症の拡大を招く恐れがあるため、外出(=保育園・学校に行く、買い物に連れて行く等)を控えてください。外出は症状が落ち着いてからにしましょう。
*やむを得ず外出される場合にはマスクを着用するとともに、手洗いの励行など基本的な感染対策の徹底をお願いします。(小児科 土谷)