院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
2月5日から2月11日までの県内の感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で18.48です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の18.92に比べ、0.98倍に減少しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は5.38(実数70例)と前週の5.00(実数65例)に比べ増加しました。
◆インフルエンザの注意報基準を超えています。
*定点当たりの報告数が全県で14.51と前週の15.70に比べ減少しました。国の示す注意報基準(定点当たり10)を超えています。
◆咽頭結膜熱の警報を発令しています。
*定点当たりの報告数が全県で3.69と前週の3.18に比べ増加しました。国の示す警報基準(定点当たり3)を超えているため、警報を継続します。
◆定点報告
全県に警報を発令している疾病:咽頭結膜熱(警報基準3、終息基準1)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
インフルエンザ(警報基準30):南魚沼
咽頭結膜熱(警報基準3):新潟市、新発田、三条、長岡、柏崎
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):三条、上越
急性出血性結膜炎(警報基準1):三条
◆上記以外の感染症に関する情報は下記HPを参照してください
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和6年第6週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周囲の感染症情報
*かねてから溶連菌感染症が流行しています。引き続き基本的な感染症対策を徹底しましょう。
*アデノウイルス感染症が園児・学童を中心に流行しています。ルコール消毒等が効きにくいため、石けんと流水による手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策の徹底をおねがいします。
*インフルエンザBが目立つようになってきました(Aもみかけますが)。発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください。やむを得ず外出される場合にはマスクを着用するとともに、手洗いの励行など基本的な感染対策の徹底をお願いします。
*一部の保育園で新型コロナウイルス感染症が流行しています。ご注意ください。
*下痢・嘔吐の感染性腸炎も地域で散発しています。手洗いなど基本的な感染症対策を徹底しましょう。
*暖かくなり、花粉症のシーズンです。その一方、上記のように多彩な感染症が地域で流行しています。溶連菌感染症やアデノウイルス感染症など、一部の感染症では迅速診断キットや抗菌薬が手に入りにくい状況が昨年から続いています。発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えましょう。きちんと治ってから登園・登校しましょう。よろしくお願いいたします。 (小児科 土谷)