院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
3月11日から3月17日までの県内の感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で11.36です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の11.94に比べ、0.95倍に減少しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は5.08(実数66例)と前週の5.85(実数76例)に比べ減少しました。
◆インフルエンザの警報を発令しています。
*定点当たりの報告数が全県で38.00と前週の31.79に比べ増加しました。国の示す終息基準(定点当たり10)を下回るまで警報を継続します。
◆咽頭結膜熱の警報を発令しています。
*定点当たりの報告数が全県で2.82と前週の3.53に比べ減少しました。国の示す終息基準(定点当たり1)を下回るまで警報を継続します。
◆警報を発令している疾患
全県に警報を発令している疾病:咽頭結膜熱(警報基準3、終息基準1)
インフルエンザ(警報基準30、終息基準10)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
インフルエンザ(警報基準30):新潟市、新発田、三条、長岡、佐渡、上越
咽頭結膜熱(警報基準3):新発田、新津、三条、柏崎、上越
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):新発田、三条、柏崎、村上、上越
◆上記以外の感染症に関する情報は下記HPを参照してください
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和6年第11週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*園児・学童を中心にインフルエンザA&Bが流行しています。
*溶連菌感染症が継続して流行しています。
*新型コロナ感染症は、家庭内感染だけでなく市中感染例も目立ち始めました。ご注意下さい。
*一部の園でアデノウイルス感染症が散発しています。アルコール消毒等が効きにくいため、石けんと流水による手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策の徹底をおねがいします。
*先週末から春休みになった学校も多いと思います。上記のように多彩な感染症が流行っており、未だ終息していません。発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えましょう。また、東京などの都市圏では麻疹の感染例が増えています。
はしか感染者が早くも20人、拡大の懸念…子どものワクチン接種率は低下傾向(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
予防接種が済んでいない乳児を都市圏に連れて行く際は、くれぐれもご注意下さい(注意して防ぐことが出来るレベルの感染症ではありませんが)。 (小児科 土谷)