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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

ワクチン接種、COVID-19感染それぞれで、感染/入院リスクはどれだけ下がるのか?

新型コロナワクチンの効果については、「ワクチン接種は感染予防に一定の役割を果たし、入院予防には非常に強い効果を示す」ということで各国から出されるデータは概ね共通で、この事実はオミクロン株が流行してからでも同様です。新しいデータということで、今朝はScientific Reports(Sci Rep. 2023 Feb 3;13(1):2018. doi: 10.1038/s41598-023-28129-7.)からネタを拝借。

現在自分たちが置かれている(た)状況ということで、オミクロン株が流行して以降のデータだけを見ますが
*感染経験のみで、再感染リスクは約4割低下、入院リスクは約8割低下(個人差大)。
*ワクチン接種のみで、再感染リスクは約3割低下、入院リスクは約9割低下する
*ワクチン接種+感染経験で、再感染リスクは約6割低下、入院リスクは9割以上低下する
という結果でした。


これらの結果から、ワクチン接種または過去の感染はCOVID-19による入院に対して強い保護効果(重症化予防効果)を持つことが分かります。ワクチン接種は、COVID-19の重症化を防ぐために不可欠な公衆衛生手段であることに変わりはありません。そして、感染を防ぐ効果は低いものの、ちゃんと存在することも分かりますね。 (小児科 土谷)

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