院長先生のブログ
中枢神経系へのSARS-CoV-2ウイルス侵入が確認された小児例
今朝は寝坊して時間なかったので、短めの論文を読みました(BMC Pediatr 23, 49 (2023).)。
2例報告です。
〔症例1〕36か月の女児で、発熱、下痢、軽度の左室機能障害と奇異な運動異常症が認められた症例です。
〔症例2〕5か月の男児で、発熱、下痢、脱水、斑状皮疹、2回のけいれん発作が認められた症例です。
2例ともに、脳脊髄液におけるSARS-CoV-2ウイルスPCRが陽性で、4日間の集中治療室入室を経て、10日後に無事退院しています。良かったですね。
小児において、SARS-CoV-2ウイルスが神経向性を有することを示した症例報告を紹介しました。
神経向性を示すウイルスは色々ありますが、SARS-CoV-2ウイルスもその仲間入りをしてしまいました。 (小児科 土谷)