院長先生のブログ
注目されるlong COVIDの病態
COVID-19は急性期の呼吸器疾患から慢性期の神経疾患としての人体への影響が危惧され始めています。
過去に読んだ論文では、long COVIDには4つの病態が複雑に絡み合っているとされていましたが、今回の論文(Nat Rev Microbiol. 2023 Jan 13:1–14.)では6つの病態の関与が指摘されていました。
long COVIDの病態解明が日に日に進んでいることが分かります。
1)持続感染
2)ウイルスの再活性化:EBV、HHV-6
3)腸内細菌叢への影響
4)自己免疫
5)微小血管血栓症
6)脳幹・迷走神経の機能障害
病態の解明は治療法を確立する上でとても大切なことです。一日も早く病態が解明されることを願っています。 (小児科 土谷)